『くろちゃん日和R〜それも、あなたの軌跡〜』



今まで、いろんなことがあったよね

嬉しいことも悲しいことも
共に歩いた記憶も、つまずいた経験も

その道は、楽しいことばかりではなくて
その歩みは、かっこいいとも言えないけれど
でも、それでも道は、前に向かって続いている

写真に残した記録
写真に残したかった過去
心に刻んだ、たくさんの思い出

その一つ一つが…みんなの、そして、あなたの軌跡








 〜いくつかに分けて描いた絵をまとめたので、ここからはそれぞれのパートを紹介します〜




『シノハユ』で少し描かれた生まれた頃。玄誕生から2、3か月といったところでしょうか。
奈良予選を勝ち抜いたことを赤土さんが、露子さんのもとへ報告しにきた時の松実家。
これを見たとき、露子さんが赤土さんの師匠であることは予想していましたが、
まさか赤土さんが小学生の、こんなに早い時期から接点があるとは思っていませんでした。
阿知賀の軌跡は、赤土さんの軌跡でもありますよね。
 





幼少期。まだ健在だったころの露子さんに手をひかれて歩く姉妹。
それぞれまだ直接の面識はなかったけれど、松実家を通じて関わりがあった、
赤土さん・望さん、そして灼を左右に配置しています。
灼が松実家へ来ていた(幼稚園年長)頃、赤土さんは中3=阿知賀学生ではない(多分)のですが、
望さんと一緒に並んで、親子の背中を見守ってもらうことにしました。
 




挫折の時。赤土さんはインターハイ準決勝で惨敗し、姉妹は最愛の母を喪う。
露子さんが亡くなった時期は現時点では不明ですが、
おそらく同じ年なのではないかと想定(コラム7)して、このようにしています。
見たいけど、見たくない。けれど避けて通れない場面。
 




阿知賀こども麻雀クラブの頃。第1局にて描かれている場面の一つです。
誰よりも速く駆け抜ける穏乃とその後を追う3人。
まだ比較的余裕のある憧・玄に対して、いっぱいいっぱいの和。
がんばれ、都会のもやしっ子! ※吉野山は走るの大変なんです(笑)
 





こども麻雀クラブ解散から約1年後。番外編の一幕ですね。
麻雀部室へやってきた子どもたちと一緒に、さらに和も連れて、穏乃・憧のところを巡る。
結局2人には会えなかったけど、「またいつか楽しいことがある」と笑う玄。
その「いつか」は、ここからさらに一年半の時を経て、やってくるのでした。
 





桜子・ひな・和。麻雀牌やぬいぐるみと一緒に飛ばせてみました。
桜子&ひなは玄ちゃんや応援団たちのそばに、
和は少し離れたところから阿知賀の子たちを見守るように配置。
本当に、番外編で部室に遊びに来てくれてよかったなぁとつくづく思います。
あれなかったら、このシリーズ描いてないですもの。
 





望さんとこども応援団の4人。それぞれ見守る&応援のポーズ
玄ちゃんの頭の上に配置するため、頭の丸みを考慮して、凛ちゃんだけ少し下半身を描き足しました。
結局隠れちゃいましたけど(笑)
赤土さんもさることながら、阿知賀を語るうえで、望さんの存在も重要です。
 





慕ちゃん(高校生バージョン)。なんでここに含めているんだって話ですが…
このシリーズ上では、Mで玄ちゃんたちと出会っているので(強引)
そうでなくても『シノハユ』の展開が進むにつれ、赤土さんたち阿知賀の関係者と
いずれなんらかの接点が広がっていくんじゃないかなぁ、と(願望)
 





露子さん。合成絵では毎度おなじみの半透明処理。
そういえば、またお盆の時期ですよ、露子さん。
 





そして阿知賀女子学院の仲間たち。特別編(玄の誕生日)の時の姿with赤土さん。
買ってきたカメラで記念写真をしようとしている時の場面です
実際の作中では、ここに赤土さんはいない(福岡に行っている)のですが、
もしいたら、きっと撮影に加わってくれたことでしょうと、そういうことで。
「帰ってきたよ〜」という意味で福岡のおみやげ(「博多通りもん」というお菓子)を持たせています。
 





最後に玄ちゃんと綾ちゃん
誕生プレゼントとしてもらったカメラ(LUMIX…もといSAKIX)で撮影しているところ。
上記の記念写真の際には、玄ちゃんも私服なのですが
やはり玄ちゃんの軌跡を振り返るうえでこの掃除姿は外せない!ということでこうなりました。
綾ちゃんが持っているのは、同じく特別編に1コマだけ出てくる松実家のアルバムです。
合わせて今まで積み重ねてきた思い出と、これから出会う経験、という意味なのです(一応)
 









ということで、阿知賀編連載から5周年!でした。
さて、果たしてこれから先、どんな未来が待っているのでしょうか。


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