『くろちゃん日和37~ごめんね、くろちゃん~』 |
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くろちゃん日和の37回目 そしてこのシリーズを描き始めた頃から、おぼろげながら想定してきた「最終回案」の一つです。 全国に進んで、見事決勝にも進んだ、けれど大きな壁にぶつかった。 決勝でどんな結果になるかわからないけれど、今までの出会いを、思い出を胸に 私は、あなたは、前へ進んでゆく。 阿知賀編が連載、完結した2012~2013年頃から、思っていたことがありました。 いろいろしんどいことになったけど、なんとか先鋒戦をやりきった。 念願かなって準決勝を突破し、和のいる清澄と戦える可能性のある決勝への切符を手に入れた。 すごくうれしい、とても喜ばしい。 でも…いざ決勝へと進んで、卓についた時 果たして、そこにかつて夢見たような華々しい活躍は見られるのだろうか。 ものすごく残念な結果が待っていはしないだろうか… 実際、阿知賀女子にとっては「赤土先生」という栄光と挫折が一体となった前例が すでに、そして目の前にいるわけですからね。 「決勝進出おめでとう!これからもがんばって」って素直に言いたい、言いたいけれど どうしても手放しでは言い切れない。そんな気持ちが私にはありました。 そんなこともあって、かつてのコラムとか、過去の雑記とかを見ると 「どんな結果になるかわからないけど、最後まで見届けたい」みたいなことを しばしば書いています。 決勝への期待と、それと同じくらい、あるいはそれ以上かもしれない不安 (どうなってしまうのかな、玄ちゃん…) 決勝の舞台が近づくにつれそう思ってきましたし、いざ決勝が始まるとやっぱり思いました。 2019年1月末現在の時点では、かつて思っていたよりもよっぽど、和了っている場面が見られたので そこは一つ安心もしましたが、勝負ってのは終わってみないとわからないものですしねぇ そんな試合の行く末はこれから見届けていくとして、 たとえどんな結果が待っていたとしても変わらないもの、私が大事にしていきたいと思うこと。 それは玄ちゃんが思い出を大切にしてきた子であるということ 誰よりも阿知賀女子学院の麻雀部にとどまり続けてきた子であるということ 玄ちゃんより麻雀が強い人も、玄ちゃんよりも活躍している人も、部の中にも外にもいるけれど 誰よりも阿知賀を愛してきたのは、絶対に玄ちゃんなんだよって。 ぜひ、そんな言葉を、物語を通じて語りかけたかったのです。 そして、その語りかける役を志崎綾ちゃんに委ねました。 正直、現時点においても、作中で彼女がどんなキャラクターなのか定まっているとはいえないのですが 学年、立場、これまでの過去、関わり…どう考えてもこの子にしか、この言葉を託せませんでした。 実は全然違う性格だったら、本当にごめんなさいなのですが まあその時はこのシリーズ版の綾ちゃんだと思って、ご容赦ください。 綾桜子ひな、それぞれ「こういう子かなぁ」とあれこれ考えながら、このシリーズを積み重ねてきましたので。 逆に、もしも…これから先、阿知賀全体はもちろん応援しているでしょうけど その中でもとりわけ、玄ちゃんを応援してくれている姿を、本編でも見ることができたなら 私、感動してむせび泣いてしまうかもしれませんね。冗談抜きで(笑) もうちょっと書き足したいこともありますが、いったん今回はこの辺で。 まずはここまで読んでいただき、ありがとうございました。 |