『くろちゃん日和P〜一緒に歩こう〜』 | ||||||||||
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〜4月29日、ゴールデンウィークが始まったばかりのこの日は、ひなちゃんの誕生日です〜 |
玄「今年もいいお天気でよかったねー」 綾「去年は花矢倉の展望台まで歩いたよね」 ひな「で、その後、このタヌキさんをくれたんだよね!」 玄「そうだったね。もう1年経つんだ。長いようで、あっという間だったなぁ」 ひな「玄ちゃん、今年から高校生だもんね」 玄「ねー。まあ、中高一貫だから、正直あんまり実感ないんだけど」 綾「進学かぁ…」 玄「綾ちゃんは小6だから、来年には中学生だね」 ひな「阿知賀行くのー?」 綾「そうしたいなーって思ってるんだけど…となると受験に合格しなくちゃいけないよね」 桜子「綾ちゃんなら、大丈夫だって!」 綾「もう、他人事だと思って」 綾「…で、桜子はそんなところで何してるの」 桜子「仁王像のポーズ!」 玄「あははっ。それで掌を前に出してるんだ」 桜子「ふふふ。それだけではないよーこれは仁王さんの合体ポーズなのだ」 綾「合体?」 玄「『阿形』と『吽形』の?」 桜子「そう!だからこっちの像(吽形)のように右手を突き出して、 そして左手はあっちの像(阿形)が持ってる法具の代わりに…」 ひな「お団子を持って…」 桜子「うまーい!!」 綾「構えたと思ったらすぐ食べちゃった。合体はどこへ」 ひな「しかもすごーくいい笑顔で食べてるよ」 玄「そこのお店のお団子、おいしいもんねー」 ひな「草餅も美味!」 玄「ふふっ。じゃあ、せっかくだからお弁当の後のおやつに買っていこうか」 ひな「おー♪」 桜子「おかわり!」 綾「早いよ!」 |
4月29日。晴れ。今日もみんなと遊べて楽しかったです。 でもこの季節になると、時々お別れした先生や和ちゃん、 吉野にいるけどなかなか会えない憧ちゃんやしずちゃんたちを思い出します。 玄ちゃんは高校生になって、綾ちゃんも来年には中学生になって。 桜子ちゃんだって、私より一つ学年が上。 みんなとだっていつまで一緒にいられるかは、わからないよね。 だから…今は一緒に、遊んでね。 |
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阿知賀編1話終盤の、穏乃たちが部室に戻ってくる約3ヶ月前といった頃の設定です。 赤土さんの実業団入りを始めとして、これまで進学や就職、転校などを通して、 子どもたちなりにいろんな別れを体験し、意識してきたことでしょうね。 |