『くろちゃん日和G〜思い出の場所で〜』

 
みよ さわやかな朝の陽に
さくらの花の匂うとき
われらのひとみ きよらかに
吉野の空のそらたかく
かがやけよ かがやけよ
たくましいつばさは育つ
明るい吉野山小学校

 
『吉野山小学校校歌』
作詞 前 登志夫
作曲 本霊 元朝




阿知賀こども麻雀クラブ、そして赤土先生。
今の阿知賀女子学院麻雀部に関わる子たちが通ったとされる
「吉野山小学校」は、その名の通り吉野山、
山のシンボルである金峯山寺蔵王堂のすぐ傍に実在した小学校です。

人口の減少にともない2004年(平成16年)をもって閉校されてしまいましたが、
それまで創立以来、実に120年の歴史を刻んできたのだとか。
正確な創立年は調べきれませんでしたが、
1986年(昭和61年)に開校100年史が発行されていることから逆算すると1886年より前。
明治政府による学制の発布が1872年のことですから、
日本の小学校の中でも特に古い部類に入る、長い歴史を持った学校でした。
 ※現存する校舎は1995年(平成7年)に建て替えられたものだそうです。
山に生まれ、山に育ち、山に生き、あるいは巣立っていった、
数多くの子どもたちの姿を見守ってきたことでしょう。

閉校からも既に10年以上が経ち、校舎だけが残されている状態ですが、
「吉野山ふるさとセンター」となっていることもあって、きれいな姿で保存されています。
・・・そこについつい誰かの影を重ねてしまうのは、私の悪いクセでしょうか(笑)
自分たちの母校、そこが「なくなる」ということを私自身まだ経験したことはありませんが、
吉野山で暮らす方々にとって、思い出深い場所であろうことを拝察いたします。

 






〜吉野山小学校玄関にて。その日の学習を終えて飛び出してくる子どもたち〜










〜阿知賀女子学院麻雀部室(※吉野山小学校の一室がモデル)にて〜





そこは、始まりの場所
みんなが集まった、思い出の場所
ひとたび離れ離れになり、去って行った場所
静かに眠り、守り、待ち続けた場所

そして・・・いずれまた、集う場所






いつかまた、この場所でめぐり会えたなら、それはとても素敵なことですね。


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