キャラクター及び作品紹介のページ その19

カクテル&カルーア

パフィ&シャーベット、アルフ&フェアリア同様、この2人も一応オリジナルです。
物心つく前から同じ家で一緒に育ったということで、
幼なじみというか、義理の姉妹関係になる天使たちです。
カクテルは四枚の羽があって、バスターソードと(この絵にはないですが)バスターライフル持ってて
羽が遠隔操作型のレーザー兵器になってて・・・
・・・って、明らかにモビルスーツが元ネタですけど。
一方カルーアは、天使と魔女のハーフと言う設定のため、白と黒の翼を持っています。
あと天使の輪が日輪、つまり太陽なので
加えて魔女をイメージするものとして、月型の髪飾りを身につけています。

「天からトルテ!」の作者である近藤るるる先生のファンサイトで
オリジナル魔女・オリジナル天使(通称オリ魔・オリ天)募集のコーナーがあって
そこに投稿したキャラクターです。2001年なので、ちょうど10年前。
魔女にパフィ(当時はパフでした)とシャーベット
で、天使のほうに最初投稿したのが、このカクテルとカルーアでした。


正直、トルテの漫画の雰囲気から考えるとかなり逸脱している二人だと思います。
カクテルだけなら、漫画にもビームサーベルやらビットやらを使う
主人公トルテ型のロボ兵器「TOR−01」がゲストキャラとして出てくるので、
まあその延長線上と言えないこともないと思うのですが、
カルーアは、対立する天使と魔女の狭間で苦しみ、かつ時折暴走する魔力を封印するために
首と両手足に拘束具をつけているというネガティブキャラで、はっきり言ってものすごくなじみません。

ただ、天からトルテの世界における天使は
「魔女を全て悪魔の使いとみなし、魔女を殺すことを至上の喜びにしている」という
結構どぎつい設定があり、中世の人類史上、実際に起こった「魔女狩り」も
実は天使の策略によって引き起こされたものだという、これまたダークな背景があります。
そもそもトルテたちが、魔女としては数百年ぶりに人間界に降り立ったのも
魔女狩りによって断絶してしまった人間界との関係を取り戻すところにあるので・・・
・・・という観点から見ると、キャラたちの雰囲気とは裏腹に、シリアスな世界なんですね。
でも、きっと「魔女は敵!敵は殺す!」一辺倒じゃなくて
色々ジレンマを抱えながら生きている天使もいたっておかしくないんじゃないかなぁと思い
当時、それなりに無い知恵絞って考えた覚えがあります。
だからまあ、基本ギャグ漫画の雰囲気にはやっぱりちっとも似合わないのですが
世界観からすると、ギリギリ許容範囲って言ってもらえるかも?と言い訳。

あと、やはり当時連載していた同じくるるる先生の漫画、「黒蘭」の影響も受けています。
主人公・黒蘭は幼少の頃、生まれ持った魂の力が強すぎるために、
それを抑えるべく魂鋼の玉を身につけさせられ、結果身動きすることもままならなくなった。
その辺が、カルーアの首と手足の拘束具のモチーフになっています。
そうすると、そんなカルーアにつきっきりのカクテルはさしずめカズラマルといったところでしょうか。


最後に名前について。
トルテの世界では、魔女はお菓子、天使はお酒から来ていますので、当然それを踏襲しています。
パフィ(パフ)はクリームパフ、要するにシュークリーム。
シャーベットはそのまんま。元ネタがフォズなので青髪→涼しそうなもの→氷菓と言うことで。
カクテル・カルーアの場合、一応義理の姉妹だから、名前が比較的似ていること。
女の子なので、それなりにかわいらしい?名前であること。
それにカルーアは黒(コーヒーリキュールのカルーア)と白(ミルク)を足して
カルーア・ミルクにすることが多いことから、黒(魔女)と白(天使)の混合ということで。
そして、そもそもカクテルは「酒と酒またはジュース等を混ぜて作った飲料の総称」なので
カルーア・ミルクもカクテルの一種に含まれます。つまり仲間だ、と。
そんな感じで、当時(今もですが)あんまりない酒の知識の中でいろいろあてはめてみたら
うまい具合にぴったりはまったのがあったので、これで行こうと決めました。
名前をつけるってのは楽しいけど、難しいもんですね。
だからこそ、大事につけてあげたいとも思うけど。架空とはいえ。