キャラクター及び作品紹介のページ その4

グラニテ
(登場作品 近藤るるる作「天からトルテ!」)


        雲の上?空の中?人間が住む次元とはちょっと異なるその場所に
          魔女王様が治める魔女と魔法使い達の世界がありました。
        はるか昔は、同じ世界で人間と共に暮らし、支えあってきた人々
         

        とある事情により、長らくの間地上に住む人間達と交流を絶っていた
           彼らは、再び人間との以前の関係を取り戻すために
                幾人かの魔女を送り込んできました。

         その計画に抜擢されたのは、まだ「かつての時代」を知らない
             先入観も何もない小さな魔女たちだったのです。





「天からトルテ!」
週刊ファミ通に1996年夏から2001年末まで連載された近藤るるる先生の漫画です。
前述の流れによって、人間界に舞い降りた魔女たちは、
最初に出会った人間を主人として仕えることになるわけですが
その主人達が、アスキー(現エンターブレイン)発行の
週刊ファミ通編集部に勤務していたため、彼女たちもまた編集部の一員として、
笑いとトラブルを巻き起こしていくことになるのです。(※主にトラブル)
魔女及び主人達はもちろんフィクションですが、その周囲には
当時ファミ通の編集長だった浜村さんを始め、編集部で実際に勤務している人々の
姿があり、ところどころにおいてストーリーにも深く関わってきます。
舞台設定がかなり『今』に溶け込んだ形になっているのが
この作品の魅力の一つと言えるでしょうか。
 ※ああ、でも漫画の都合上、必ずしも現実どおりのキャラクターではありませんから。
  そんなムチャクチャな人いませんから、多分(笑)

登場する主な魔女は、登場した順に
トルテ・プディング・マカロン・エクレア・グラニテの五人(みんなお菓子の名前ですね)
その五人目の魔女が今回取り上げたグラニテ、というわけですね。
グラニテは魔女王の娘、つまり魔女界の王女というポジションなのですが
この五人の中では特に目立った上下関係はなく、和気藹々と過ごしています。
性格は基本的に穏やかで優しく、口調も丁寧な子で
魔法力も確かなものを持っていますが、
押しが弱いため、結構周囲に振り回されがちですかね。流され系です。
ちなみに、好きな食べ物は和食で趣味が入浴
お酒に弱くて、ちょっと口に入れると笑い上戸になるという一面もあったりします。
ああ、そうそう。絵の中に出てくるステッキは百合の花を象ったもので、
連れている使い魔はココア(こっちは飲み物の名前)、種類はフェレットらしいですよ。


ファミ通の看板として5年間にわたって連載され、一時期姉妹雑誌のファミ通ブロスにも
隔月連載されていたこともあるこの作品、
個人的には特に思い入れの強いキャラクターの一人です。
何でかと言うと、このキャラに出会わなかったら、
果たしてパソコンで絵を描いていただろうかというくらい。

DQ7のフォズは私がこのホームページを作った起因になりましたが
天からトルテのグラニテは、そもそも私が絵描きソフトに手を伸ばし
やがて自分のPCを持つに至ったきっかけになりました。
ちょっと大げさかもしれませんけど、でも決して過言ではない気もします。
もっとも、自分のことですから、どう転んでもやっぱり
いずれは絵描きソフトに挑戦していたかもしれませんが、
それでも、もしこの作品に出会わなかったら、もっと時期も遅く、
今とは違った形でのスタートになっていたでしょう。
これをきっかけに、何人かの方とオンライン上で知り合いもしましたし
ある意味、私のPCライフのターニングポイント的な存在なのです。
(当時、ネットでもPCの扱い自体にしても、全くの初心者で、お世話になったというのに
 大分迷惑をかけてしまったのが、今では苦い反省ともなっていますが・・・)


それにしても、当時の私が何でファミ通を手にとって、この作品を知ったかというと
その頃、GBソフト「ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランド」が
発売されてしばらくの時期でした。
当初はあまりこのゲームに興味は湧かなかったのですが
竜王・シドー・ゾーマといった、各作品のボス格までが登場するというのを聞いて一変。
是非やってみたいと、バイトで稼いだ金を握って
ゲームショップに突っ込んでいきました(笑)
で、当時、モンスターズの攻略に力を入れていたのが、このファミ通でしたので
手にとって読むようになって、そこで「天からトルテ」に出会って・・・というわけです。
風が吹けば桶屋、ではありませんが
まったく何がきっかけで、その後が変わっていくかわかったものではありませんね。

それから、PC上での絵描きに挑戦しだしたのが、2000年の春。
DQ7発売の4ヶ月ほど前ですね。
以降、既に4年半が経過しているわけですが・・・
悔しいことに、未だ以って、ちっともグラニテを上手に描けた覚えがありません。
おお!?と、自分にしては、と思ったこともありましたが、大抵二週間もすればへこんでます。
まあ、そこら辺の、自分の思い通りに行かない悔しさが、
次への原動力になるものらしいですけどね。
フォズたち同様、多分これから先もそうなんだろうなぁ・・・


※最後に一言。「天からトルテ」の連載は2001年に既に終了していますが
 現在ファミ通では、同じく近藤先生の「たかまれタカマル」という漫画が掲載されており
 その中で、たまに今でもファミ通編集部の一員として
 魔女たちが姿を見せることがありますよ。