キャラクター及び作品紹介のページ その16

妖精
(登場作品 ファミコンソフト・コナミ「エスパードリーム2 新たなる戦い」)

(以下マニュアルのあらすじより)


ある街に本を読むのが大好きなマモルという男の子が住んでいました。
彼は学校帰りに毎日街の図書館に立ち寄って、
目新しい本を見つけて読むのが日課になっていました。
その図書館は古くて、もう利用する人も少なくなっているのですが、
ちょっと変わった本がたくさんあるので、ここに来るのが楽しみでした。

そんなある日、マモルくんはいつもと同じ席に座って、
新しく選び出した本を読みはじめました。
その本はすごくおもしろくて、マモルくんはすぐ夢中になってしまいました。


…どれくらい時間がたったでしょう。


マモルくんがふと顔をあげると、いつもと様子がちがいます。
何が変わったのかわかりませんが、図書館の中の空気がちがいます。
おそるおそるまわりを見回していると、いきなりマモルくんの目の前に
小さな妖精があらわれました。
おどろいたマモルくんに妖精が話しかけます。


さぁ!不思議な物語のはじまりです!





子どもの頃、よく友だちの家に行ったり、逆に友だちを家に呼んだりでゲームで遊んだものです。
いわゆる「ゲーム世代」以降の人には、そういう経験がある人も多いでしょう。
昔はファミコン、今ならWiiやDSなんでしょうか?

友だちの家に行くと、自分は持ってないゲームで遊べるのが楽しかったですね。
ファミコンが普及したとはいえ、当時ソフト1本5〜6千円。
およそ子どもがホイホイと手を出せる値段じゃありません。
誕生日やクリスマスのプレゼント、正月のお年玉なんかの機会を除けば
あとは必死に家のお手伝いをしながら、ねだって食い下がるか
何ヶ月もかけて一生懸命おこづかいを貯めるか、でして。
(でもそれだけ買うのに苦労した分、手に入れた時の喜びも大きかったですねー
 話が脱線しますが、個人的にソフト購入で一番思い出深いのは
 発売を指折り数えつつ、まるまる1年分のこづかいはたいて買った、ハドソン版のドラえもん。
 発売日の12月12日ていう日付は、多分一生覚えてますよ。まだソフトも持ってますし)

そんなわけで、友だちとソフトを貸し借りしたり、
一緒に遊ばせてもらったりっていうのは非常に重要でした。
もっとも親からすると「この子たちは集まったかと思ったらゲームばかりで」と
今でも通じる愚痴が聞こえてきそうな感じなんでしょうけどね。
(いや、ちゃんと外に出て遊んだりもしてましたよ?)

ということで、今回の「エスパードリーム2」
当時、私が自分で買ったソフトではなく、。友だちが持っていたのをやらせてもらったものでした。
今頃になってふと思い出し、懐かしくなったので
今さら無理だと思うけど、どこかで手に入らないものかなと
ダメもとで検索してみたら・・・あるものなんですねぇ。ネットって便利だなぁ。



「エスパードリーム2」
コナミから1992年6月26日に発売されたファミコンソフトで、ジャンルはアクションRPG。
平たく言うと、何者かによってめちゃくちゃにされてしまった本の世界を救ってほしいと
妖精から頼まれた主人公・マモルが武器や自分の持つ超能力を上手に活用しながら
フィールドを動き回って敵を倒していくゲームです。

マモルや妖精、それにマモルが訪れる先の世界で仲間になる
メインキャラクターたちには顔グラフィックが用意されていましてね。
とりわけ、妖精がすごくかわいらしかったのですよ。
ゲームキャラクターのデザインとというと、
この作品以前ではDQ3の勇者や賢者などが気に入っていましたが、
ゲーム内でのグラフィックでツボにはまったとなると、多分私にとってはこのキャラが初めてです。
・・・そうか、このころから既に道を踏み外しかけてたんだな、自分
なんてことがうかがえたりもしますが(苦笑)

あと、このゲームの特色の一つとして挙げるとすれば、「そうだん」コマンドの存在でしょうか。
これはシナリオ進行中に、わからないことがあったら
妖精やその時加わっている仲間がアドバイスしてくれるというものです。
このシステム、「ドラえもん ギガソンビの逆襲」(1990年)にもありましたし、
今となってはさほど珍しいものでもない(むしろ仲間と話すくらい当たり前?)かもしれませんが、
多くてもせいぜい4メガ、容量の制約が大きいファミコンのソフトとしては、
顔グラフィック共々、よくがんばっているのではないかと。
当時このソフトのCMで、マモル以下仲間たちが花いちもんめをしているみたいに手を取り合って
「そーだんしましょ♪そーしましょ♪」てな感じに歌っていたのが頭の片隅に残っています。



ところで1992年と言えば、これはファミコンソフトですが、
そのファミコンに成り代わって発売されたスーパーファミコンが黄金期を迎え始めた頃のこと。
「ストリートファイター2」「スーパーマリオカート」「ドラゴンクエスト5」「ファイナルファンタジー5」と
今でもゲーム史に大きな印象を残すダブルミリオンソフトが4本も出た年です。
あれから15年以上が経ち、当時既に末期だったファミコンはおろか、スーパーファミコンも、
後に次世代機と銘打たれて発売されたセガサターンやプレイステーションでさえも
もうまず普通のゲーム売り場では見ることのできない旧式になっちゃいました。
時代の移り変わりとは早いものです。

でもこうやって思い返すと、やっぱり昔遊んだソフトの印象って強烈なものです。
たとえソフトの名前自体は忘れてしまったとしても、
ゲーム画面は覚えていたり、音楽を口ずさんでみたり。
今となってはシステムやグラフィックでは、現行のソフトに及びもつかぬといっても
それでもやっぱり「楽しかった」というのが勝つんでしょうね。