ダーマ神殿(after2) 〜あれからしばしの月日は過ぎて〜


アルスの行動・選択肢は
ライトグリーン、ガボの台詞は、マリベルは
メルビン・アイラは
茶色で表記されています。
また場所・状況に関する説明は


なお、クリア後の様子には「直後」「しばらく経ってから」の2パターンあって
便宜上「直後」を(A1)「しばらく経ってから」を(A2)と表記します。
どの時期から切り替わるのかは未確認ですが
遅くとも「リートルード」をクリアした段階で変化済み。
したがってメルビン・アイラが仲間になる頃には既に時間経過後(A2)ということになりますね。



山肌の集落
決闘場
ダーマ神殿



山肌の集落

ガボ「ここにいた 神官たちも だいぶ へったよなぁ」

マリベル「風が強くて さむいわ。
      用がないなら こんなところを いつまでも 歩かせないでよ」


メルビン「ほう ダーマの神官は この村で
      魔物に見張られながら 生活していたのでござるか」




シャーマン「ほう ここが 神官たちが 幽閉されていたという 集落か。
       もっと ヒドイところだと 思っていたが
       わりと キレイなところじゃないか」

若い男「神官たちも ようやく ここを ひきはらって 神殿へと 帰っていきました。
     ほんの少しですが こまっている人のために
     残った神官も いますがね」

女神官「ここも どんどん さびれてゆきますわね。
     以前のほうが 人が多かったぶん 活気があったように思えます」

戦士「洞くつの中は いぜんとして 魔物だらけだろ。
    ふもとの町から ここまで 来るのには ひと苦労さ」



(住居内部)

女戦士「カレったら ここに住みたいって 本気で言ってんのよ。
     こんなとこ 来るんじゃなかった!
     最初に 見学したいって 言ったのは あたしだけどさ」

武闘家「神官が いないんだから
     オレが ここに住んでも モンクはないはずだぜ」


女戦士「うるさいわね。話しかけないでよ。今 大事なとこなんだから」

楽士「相手をしている 私が言うのも なんですが
    トランプごときで ムキにならなくても いいのに・・・」※あんたらいつまでやってんの?


学者「あなたも 見学をしに ここに 来たのですか?」→(はい/いいえ)

   (はい)「じつは 私もなんですよ。
        転職をしに来た ついでに よってみたんです。
        やはり 気になりますよね。
        神官が どんなとこで つらい日々を 送っていたのかが」

   (いいえ)「なんだ ちがうんですか。
         てっきり みなさんも 見学に 来たものだと思っていました」

老人「ダーマの神官も シャレたとこに 住んどったんじゃのう」



(東外れの住居周辺)

囚人服の男「なあなあ こんなオレでも
        ダーマの神官に なれっかな?」→(はい/いいえ)

   (はい)「そうか!そう思うか。
        じゃあ いっちょ がんばってみようかな。
        神官になれば フォズ大神官に お近付きになれるもんな。
        ぐふふふ・・・」

   (いいえ)「やっぱり そうか・・・。
         オレみたいに よごれた男には 神官は つとまらんか。
         しょせん フォズ大神官は たかねの花ってことか」


神官「魂を くだかれて なかなか 回復しない人たちのために
   シャーマンを呼んだのですが・・・。
   シャーマンのチカラといえど 万能では ないようですな」

シャーマン「いにしえの秘術を もってしても かれだけは 救えなかった。
       なぜなんだ。かれ以外の 魂を くだかれた者たちは
       回復したっていうのに」

船乗り「・・・」

踊り子「宿で待っていても ぜんぜん 帰ってこないんで
     心配になって 来てみたら・・・。
     こんなことに なっていたなんて
     うううッ・・・ひどいよ 神様」




決闘場

神官「おそれを知らぬというか せっそうがないと言うべきか。
   魔物が つくった決闘場を 修行の場に するなどと
   だれが言い出したのだろう」

   マリベル「アルスも 修行して もっともっと 強くなりなさい。
         いざというときに あたしを 守るためにね」


   アイラ「ここで ワザを みがくより 旅に出たほうが いいわ。
       よっぽど いい修行になるはずよ」




メルビン「ダーマ神殿の地下に このような施設があったとは 聞いていないでござるよ。
     決闘場が できたのは たぶん 魔王のしわざでござろう」


アイラ「アルスって すごいわ。
    ユバールである わたしよりも いろんな所を 旅してるのね」



戦士「せっかく 転職したんだ。
   ここには イヤな思い出が 数えきれないほどあるけど・・・。
   こんなに 修行するのに もってこいの場所って なかなか ないぞ」

兵士「いやー!トリャー!」(デク人形に斬りつけている)

魔法使い「魔物に そそのかされた人たちが
      ここで 血で血をあらう 決闘をしてたって ホント?」→(はい/いいえ)

   (はい)「うっわ〜 ヒサンねぇ。
        あたし その場に いなくて 心から よかったって思うわ」

   (いいえ)「でも あたし聞いたんだよ。
         みんな ここで マジになって 決闘してたって」


楽士「・・・ついに ついに念願の 詩人になれたんだ。
   今日から じゃんじゃん歌うぞ」

囚人服の男「せっかく ここを オレさまの ねぐらにしようと 思ってたのに
        まったく ざんねんだぜ。
        神官たちの話だと いつか ここを とりこわすんだってよ。
        もったいねえよな」

船乗り「う〜ん 調子にのって はりきりすぎちゃったかな。
    からだじゅう 筋肉痛で うごけないよぉ。
    修行も ほどほどに しなきゃ」



(舞台周辺)

子ども「父ちゃん 言ったんだ。オラ クワを捨てて 戦士になるんだぞって。
    でも あそこで クワを武器に たたかってるのは
    ボクの 父ちゃんなんだよね。
    戦士になっても クワで たたかう気なのかな・・・」


女戦士「ほらほら だらしがないな。もうイキが あがったのかい。
     そんなんじゃ 戦士になっても やってゆけないよ」

子どもの父親(農夫)「オラ がんばって がんばって ぜったいに戦士になるべ」


剣士「剣をあつかう きほん的なことを この人に 教えてるんだ。
    きほんが 出来ているのと いないのとでは
    その後の じょうたつに 差がでるからな」

中年の男「剣て いがいと重いんだな。
      2 3回ふっただけで もう ウデが つかれちまったよ」



(決闘場反対側入り口。以前山肌の集落で立ち往生していた三人組の姿)

武闘家「薬草だけを たよりにして ここまで来た苦労は
     とても 言葉では かたりつくせない。
     なんど ぜんめつしたことか」

   マリベル「ああ いまいましい。
         ニセ大神官に チカラをうばわれたときは
         あたしらも 苦労させられたわよね」


あらくれ「魔物に うばわれたチカラも どうにか 取りもどせたぜ。
     あとは なりたい職業に 転職するだけだな。
     あ〜 しんどかった」

兵士「こんどのことで 魔法や特技の ありがたさが 身にしみました」




ダーマ神殿

ガボ「フォズ大神官は きょうも 元気に がんばってるみたいだな」

メルビン「おどろいたでござるよ。
      まさか 幼女がダーマの大神官を まかされているとは・・・」


アイラ「ここが 魔物に 支配されていたって聞いても
    すぐには 信じられないわ」




(2階)

女神官「魔物に神殿を うばわれたのは
     すくなからず 私たちが 油断していたからでしょうね」

神官「神殿に 帰ってきたときの いそがしさが
   まるで とおい昔のことのようです。
   しかし こう毎日 平和だと 気が ゆるんできますなあ。
   ふわぁ ねむい・・・」


元姫「どうだ。バニーとなった わらわは
    最高に美しいであろう?」→(はい/いいえ)

   (はい)「ふふふ そうであろう。
        そなたらは なかなか 見る目が あるな。
        ジイにも すこし そなたらを みならってほしいものだ」

   (いいえ)「なんと しっけいな!
          わらわが 美しく見えぬとは そなたらの目は ふしあなか」

ジイ「幼少の みぎりより おつかえした このジイに
   なんの相談もなく バニーになってしまうとは・・・。
   お父上に なんと言って ご説明もうしあげれば よいのでしょうか ううっ・・・」



(1階)

船乗り「ダーマの大神官てのは ちいさな女の子なんだろ。
    だいじょうぶだろうか。ちゃんと転職できるのかな」

若い女性「魔物と人間が おなじ世界で いっしょに生きていくなんて
      ぜったい できっこないわ。
      だって あいつらは 魔王を 強化するために
      人間のチカラを うばったんだもの」



(地下)

カシム「この先 親衛隊の人数は もっともっと ふえるだろう。
    そこで ちかい将来 この階を 親衛隊の宿舎に
    たてかえようと思ってる。
    そこで どうだろう。キミたちも オレと いっしょに はたらいてみないか?」
                                →(はい/いいえ)

   (はい)「やさしい返事だな。
        でも ムリだと わかっていて 聞いたんだ。わすれてくれ。
        キミたちには ほかに しなければ ならないことが
        たくさん あるんだものな」

   (いいえ)「これは 残念。けっこう 本気だったのにな」

      マリベル「誰かの下で 働くなんて まっぴら ごめんだわ。
            あたしは 人のうえに 立つべく さだめられた人間なのよ。
            あんたも そう思うでしょ?」
(はい/いいえ)

         (はい)「ふふ おりこうさんね。わかってるじゃな〜い」

         (いいえ)「むかつく むかつく!
                アルスのくせに ナマイキよ」

    
      ガボ「カシムのやつ どうしたんだ。だいぶ やつれていたなぁ。
         ちゃんと メシ食ってんのか?」



カシム「気が むいたらで いいんだ。ネリスにも 会いにいってくれ。
    キミたちの 顔を見れば すこしは元気になると 思うから」



(地下の親衛隊の詰め所。奥のベッドでネリスが横になっている)

親衛隊「くそっ くそっ くそっ!
     なんでオレが カシムの雑用を せにゃならんのだ。
     オレのほうが 年上なのに・・・」


ネリス「ダーマで はたらきながら 弟を 待つことにしたんです。
    もし もどってきたときに 私がいないと
    きっと あの子 さびしがるだろうから・・・
    でも ここ最近は からだの調子が わるくて
    寝てばかりなんですけどね」

   ガボ「ザジも ひどいヤツだよな。
      姉ちゃんを おいてきぼりにして かってに 旅立つなんてよ。
      オイラに 姉ちゃんがいたら いっぱい いっぱい大切にすっぞ」


   マリベル「言っちゃ悪いけど ネリスって 早死にしそうな 顔してるよね」


ネリス「どうして弟が・・・ザジが
    私を おいて 旅に出たのか どうしても わからないの。
    ずっと 仲のいい 姉弟だったのに
    あの子は私を キライになったのかしら」

これで過去のダーマにおけるイベントも終了です。
時間の経過で見てみると、過去に悲惨な状況にあったはずの決闘場や集落が
修行や見学の場所になっているのがなかなか面白いですね。
最初はなんだそりゃと思ったのですが、よくよく考えれば
かつての城や古戦場などが今では公園になっていたり、実際にもよくある話です。
そうやって人も、それにまつわる記憶も、流れ、移り変わってやがて消えてゆくのでしょうか。
現代のダーマでは、過去の記憶は唯一、後に山賊の頭領と化したスイフーの伝承を除けば
カシムもネリスもザジもフーラルも、そして大神官であったはずのフォズですら
その後の生涯が果たしてどのようなものだったか、手がかりとなるものを見ることはできません。


フォズはどうなったか、ザジはネリスの元に戻ったか
あるいは唯一魂くだきから回復することの無かった船乗りは
何故目覚めなかったのか。やがて正気を取り戻す日は果たして来るのか・・・
いろんな謎、あるいは可能性が残されていたりします。
未消化でスッキリしないとも言えますが、こういった想像の余地は
従来のシリーズにも見られるドラクエの一つの特徴でもあるでしょうか?

色んな解釈がきっと可能でしょうけど、少なくとも現代にダーマがダーマとして存続していた以上
彼女らはその後、決して不幸な生涯ではなかったと
・・・いうことならいいなぁと思いつつ、今回の台詞集を締めくくることにいたします。
どうもありがとうございました。


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